930+961+Xan

                                                          空冷+ハイドロ馬鹿

黒い帯(後)

けだるい暑い夏の午後

早めに下宿の共同風呂で汗を流し、夕涼みを決め込んで愛車「ノーティダックス」に跨る
ヤッホー!いつものようにTシャツ短パンノーヘルのまことに無防備な出で立ちで

で、それはゆるい右カーブの下り坂で起きました

と突然前輪が大きく暴れたかと思うと、わけの分からない間に転倒
幸いノーヘルにもかかわらず頭は打たず、無意識の防御として両肘両膝を軸にコロンコロンと転げていきました
あの感覚は今でもスローモーションで覚えています

坂の傾斜にそって対向車線に転がったのですが、対向車線に車が居なかったのが幸いでした
まぁそのお陰で今日もスクランブラーで遊んでられるわけですが、幸い骨折はありませんでした
が手首の捻挫の痛みは治るのに何年も掛かりましたし、無防備な身体の酷い擦り傷は化膿して熱出して寝込みました・・・

後から考えるにその「黒い帯」の正体はトラックか何かが落とした「オイル」に違いありません

「ノーティダックス」はあの「バルーンタイヤ」が格好良くそれが売りだったのですが、それでなくとも原付きはどうしても道路の左端を走るので路面の轍やうねりの影響をもろに受けるのに「小径であの太さ」は危険です ましてや油が路面に浮いていた日には・・・ひとたまりもないですよね

今でもちょっとの「散歩」でも必ずバイクウェアを着こむのは、この「黒い帯」事件が身にしみているからです

完結(笑)