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                                                          空冷+ハイドロ馬鹿

花へんろ 風の昭和日記

まったく個人的な話ですが、松山が社会人最初の赴任地だったことは幸運でした。

06/10/01

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只今再放映中。土曜 NHK BS2 23:00~

早坂暁、脚本の「自伝的」といわれるドラマ。

深町幸男の演出がひかる。

愛媛松山の隣、北条風早は古くから宿場町として栄えた。長閑な「勧商場」(いまでいう百貨店)の家族の人々の物語。

そして道行くお遍路さん。それぞれ願を胸に秘め巡礼していく。それを温かく見守るお国柄。

そして風早も第二次世界大戦に翻弄され、やがて哀しき人間模様…

出演陣がすばらしい。

桃井かおりのういういしさ、うまさ。

沢村貞子の渋さ。

中条静夫のなんとも芸達者なこと!

河原崎長一郎の人間味。

下條正巳のぼけ味。

そして、ご存じ「寅さん」渥美清のナレーション、

桑原研郎の哀愁あるテーマソング♪

俳句の町だけあって、なにかにつけ開かれる句会の俳句も趣あります。

「十五吾子の 頬のごとくや 春の月」静子

「帰らざる 人も歩けや 花へんろ

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下条正巳さんの死去を悼み、心よりご冥福をお祈りいたします。

7/25 享年88歳

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